パーソナルジム開業のための器具選び完全ガイド|予算別おすすめ構成と失敗しない選定ポイント

パーソナルジム開業のための器具選び完全ガイド|予算別おすすめ構成と失敗しない選定ポイント

パーソナルジムの開業を検討されている方にとって、「どのトレーニング器具を揃えるべきか」は最も重要な判断の一つです。器具選びは、提供できるサービスの質、初期投資額、そして開業後の収益性を大きく左右します。

本記事では、業務用フィットネス器具の専門販売店であるウチノジムが、パーソナルジム開業に必要な器具の選び方を、予算別の具体的な構成例とともに徹底解説します。

パーソナルジム開業に最低限必要な器具とは

パーソナルジムで筋力トレーニングを提供するには、以下の4つのカテゴリーの器具が必須です。

必須器具①:ラック類(パワーラック・ハーフラック・オールインワンラック)

なぜ必須なのか

ラックは、スクワット、ベンチプレス、ショルダープレスといったコンパウンド種目(複数の関節・筋肉を使う基本種目)を安全に実施するための基盤となる器具です。パーソナルジムの顧客の多くが求める「筋力向上」「ボディメイク」に不可欠なため、ラックなしでのジム運営は現実的ではありません。

種類と選び方

  • パワーラック:4本 or 6本柱で安定性が高く、上級者の高重量トレーニングにも対応。スペースに余裕があれば最もおすすめ
  • ハーフラック:4本柱で省スペース。小規模ジムに最適だが、安全性はパワーラックに若干劣る
  • オールインワンラック:ラットプルダウン、ロウイング、スミスマシンなどの機能が一体化。1台で多機能だが、サイズが大きく高価

選定ポイント

  • 穴ピッチ(調整間隔):5cm以下を推奨。5cmより大きいと高さ調整が粗く、顧客の体格に合わせにくい
  • セーフティバーの種類:スポッターアーム(金属製の腕)タイプが最も汎用性が高く、スクワット・ベンチプレス両方に対応できる
  • 耐荷重:セーフティバーは最低300kg以上。フレームの肉厚2mm以上が望ましい
  • チンニングバー:マルチグリップだと背中のトレーニングに便利
  • プレート収納:ラック本体に収納ポストがあると、トレーニングエリアがすっきりする
  • オプション拡張性:ディップバー、ラットプルダウン、ケーブルアタッチメント、スミスマシンなどを後から追加できるモデルだと将来的に便利

必須器具②:トレーニングベンチ(アジャスタブルベンチ)

なぜ必須なのか

ベンチプレス、インクラインプレス、ダンベルフライなど、上半身を鍛える種目の大半でベンチが必要です。「アジャスタブルベンチ」(背もたれの角度を調整できるベンチ)があれば、フラット(0度)からインクライン(15〜85度)まで対応でき、大胸筋の上部・中部を効果的に鍛え分けられます。

ベンチの種類

  • フラットベンチ:角度調整不可。ベンチプレスなど基本種目のみ
  • FI(フラット・インクライン)ベンチ:0度〜85度程度まで調整可能。最も一般的
  • FID(フラット・インクライン・デクライン)ベンチ:マイナス角度(-8〜-15度)にも対応。腹筋やデクラインプレスも可能だが価格は高め

パーソナルジム開業時の推奨

予算が許せばFIDタイプが理想ですが、FIタイプでも十分です。デクライン種目は必須ではなく、フラット・インクラインで大半のトレーニングはカバーできます。

選定ポイント

  • 角度調整段数:6段階以上が望ましい。段数が多いほど、顧客の体格や種目に合わせた細かい調整が可能
  • 調整方式
    • ラダー式(階段状のレールに引っかける):素早く調整できるが、段数が少なめ
    • ピン式(ポップピン):段数が多く、デクライン対応モデルが多いが、調整にやや時間がかかる
  • 耐荷重:300kg以上を推奨(バーベル+プレート+利用者の体重+動作時の衝撃を考慮)
  • シート幅:27〜31cm程度。狭すぎると不安定、広すぎると肩の可動域が制限される
  • パッドの厚みと硬さ:6〜10cm程度。厚すぎると沈み込んで不安定、薄すぎると長時間のトレーニングで痛い
  • 脚の本数と配置:3本脚(トライポッド)が一般的。足の置き場を邪魔しにくい配置か確認
  • 移動のしやすさ:キャスター(車輪)やハンドル付きだと便利。業務用で30〜40kgの重量があるため

必須器具③:バーベル&プレート

なぜ必須なのか

フリーウェイトトレーニングの核となる器具。BIG3(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)をはじめ、ほとんどの基本種目で使用します。

バーベルの種類

シャフト規格による分類

  • オリンピックバー(シャフト直径28mm):最も一般的。プレートの穴径は50mm。パーソナルジムではこれが標準
  • スタンダードバー(シャフト直径25mm):家庭用。プレート穴径は28mm。業務用には不向き

用途・特性による分類(いずれもオリンピック規格)

  • パワーリフティングバー:シャフトが硬く、高重量スクワット・デッドリフトに適している。ローレット(滑り止め)が深め
  • ウェイトリフティングバー:シャフトがしなりやすく、クリーン&ジャークなどの瞬発系種目向け
  • EZバー:曲線形状で手首への負担が少ない。アームカール、トライセプスエクステンション向け

プレートの種類

形状・用途による分類

  • グリッププレート(ハンドグリップ付き):持ち運びしやすい穴や凹みがある。パーソナルジムで最も一般的。素材はラバーコーティング、ウレタンコーティング、アイアンなど
  • バンパープレート:同じ直径で厚みが異なる。ウェイトリフティング(床への落下を前提とした種目)向け。全面ラバー素材で衝撃吸収性が高い
  • キャリブレーテッドプレート:重量誤差±10g以内の高精度。パワーリフティング競技用。一般的なパーソナルジムには不要

素材による分類

  • ラバーコーティングプレート:鉄の外側にゴムコーティング。騒音・床ダメージを軽減。マンション型ジムには必須
  • ウレタンコーティングプレート:ラバーより臭いが少なく高級感がある。
  • アイアンプレート:最も安価だが、落下時の騒音が大きく床を傷つける。業務用には不向き

パーソナルジム開業時の推奨

グリッププレート(ウレタンコーティング)が最もバランスが良い。バンパープレートは本格的なウェイトリフティング指導をする場合に検討。

必要な重量の目安

小規模パーソナルジム(1〜2名同時指導)の場合:

バーベル

  • 20kgオリンピックバー × 1〜2本
  • 15kgまたは10kg女性用バー × 1本(女性顧客が多い場合)

プレート構成例

  • 1.25kg × 2〜4枚(微調整用。0.5kg刻みの調整が可能)
  • 2.5kg × 2〜4枚(微調整用。1kg刻みの調整が可能)
  • 5kg × 2〜4枚(10kg刻みの調整が可能)
  • 10kg × 2〜4枚(20kg刻みの調整が可能)
  • 15kg × 2〜4枚(利用者層に応じて枚数調整)
  • 20kg × 2〜8枚(利用者層に応じて枚数調整)
  • 合計プレート重量:180〜250kg程度

※枚数の考え方:バーベルの両端に同じ重量を付けるため、最小でも2枚1組が必要。4枚あれば2本のバーベルで同時指導、またはより細かい重量設定が可能。

選定ポイント

  • プレートの穴径とバーベルのスリーブ径が一致しているか確認:オリンピック規格なら穴径50mm、スリーブ直径50mm。スタンダード規格と混在させない
  • プレートの直径が揃っているか:特にデッドリフトでは、最も軽いプレートでも直径450mm(20kgプレートと同じ)のバンパープレートがあると、正しいフォームで練習できる
  • プレートのコーティングの品質:安価な中国製ラバープレートは強烈なゴム臭がする場合がある。できればウレタンコーティングが望ましい
  • プレートの厚み:同じ重量でも厚みが異なるメーカーがある。薄い方がバーに多く装着できて便利
  • 重量表示の見やすさ:キロ表示かポンド表示か、色分けされているかなど、顧客が間違えにくい仕様を選ぶ

必須器具④:ダンベル

なぜ必須なのか

片手ずつ独立して動かせるため、筋力のバランス調整や、バーベルでは難しい種目(ダンベルフライ、サイドレイズなど)に不可欠です。

種類と選び方

固定式ダンベル

  • 特徴:重量が固定されており、ラックに並べて保管する
  • メリット
    • 重量変更が瞬時(別のダンベルを取るだけ)→ セッションの効率が高い
    • 構造がシンプルで壊れにくい
    • 複数の顧客が同時に異なる重量を使える
  • デメリット
    • セット数が多く高額(例:2.5kg〜40kgを2.5kg刻みで揃えると16ペア必要で約30〜50万円)
    • ダンベルラックが必要で場所を取る(幅2〜3m)
  • 向いているケース:予算とスペースに余裕がある、セミパーソナルで複数名同時指導をする

可変式ダンベル(アジャスタブルダンベル)

  • 特徴:ピンやダイヤル操作で重量を変更できる
  • メリット
    • 省スペース(1ペアで2.5kg〜60kg程度をカバー)
    • 初期コストが低い(1セットで8〜20万円程度)
    • 小規模ジムに最適
  • デメリット
    • 1セットしかないため、複数の顧客が同時に異なる重量を使えない(セミパーソナルには不向き)
    • 可動部品が多く故障リスクがある(特に安価なモデル)
    • 最大重量が30kg程度に制限される製品が多い
  • 向いているケース:マンション型や小規模ジム、初期投資を抑えたい、1対1指導メイン

プレートローディング式ダンベル

  • 特徴:バーベルのように手動でプレートを付け替える
  • メリット:最も安価(2本で2〜3万円)、壊れにくい、重量上限が高い
  • デメリット:重量変更に1〜2分かかる、プレートの付け替えが面倒
  • 向いているケース:超低予算、自宅開業の初期段階のみ(業務用としては非推奨)

小規模ジムの推奨

可変式ダンベル1セット(2.5kg〜40kg程度)が最もコスパが良い。スペースに余裕があれば、固定式ダンベルセット(1kg〜10kg + 12kg〜40kg)があると指導効率が上がります。

あると理想的な器具

上記4つの必須器具に加えて、以下があるとトレーニングの幅が大きく広がります。

ケーブルマシン(強く推奨)

  • 機能:ラットプルダウン、ローロー、ケーブルフライ、トライセプスプレスダウンなど
  • メリット
    • 上半身のほぼ全ての筋肉を鍛えられる(特に背中のトレーニングに必須)
    • 動作中常に負荷がかかり続ける(フリーウェイトでは負荷が抜けるポイントがある)
    • 軌道が自由なため、顧客の体格や柔軟性に合わせた調整が可能
    • 初心者でも安全(重りを落とすリスクがない)
  • 導入方法
    • 独立型ケーブルマシン:30〜50万円
    • パワーラック用アタッチメント:10〜20万円(後付け可能)
  • 重要度:予算が許せば開業初日から導入すべき。なければ顧客に提供できる種目が大幅に限定される

スミスマシン(推奨)

  • 特徴:バーベルの軌道が固定されたマシン
  • メリット
    • フリーウェイトより安全性が高い(初心者や高齢者に最適)
    • 軌道が安定しているため、狙った筋肉に集中して負荷をかけやすい
    • 一人でも限界まで追い込める(セーフティ機能付き)
  • デメリット
    • 価格が高い(単体で20〜40万円、ケーブル機能付きオールインワンタイプは50〜80万円)
    • 設置スペースが大きい
  • 導入タイミング:予算100万円以上なら検討。または開業後、売上が安定してから追加投資

その他の補助器具

  • ケトルベル(各種重量):5〜10万円
  • メディシンボール:2〜5万円
  • TRXサスペンショントレーナー:3〜5万円
  • ストレッチマット・ヨガマット:2〜3万円
  • フォームローラー:1〜2万円

優先順位まとめ

  1. 絶対必須:ラック、ベンチ、バーベル&プレート、ダンベル、ゴムマット
  2. 強く推奨(予算が許せば初日から):ケーブルマシン
  3. あると差別化できる:スミスマシン
  4. 余裕があれば:ケトルベル、TRX等の補助器具

予算別おすすめ器具構成

実際の開業予算に応じて、どの器具をどう組み合わせるべきかを3パターンで解説します。

予算50万円:ミニマムスタート

コンセプト

必要最低限の器具で開業し、売上が立ってから買い足していく戦略。自宅開業やレンタルジム利用を前提とした構成。

器具名 推奨モデル例 価格目安
ハーフラック ATX 700シリーズ 16万円
アジャスタブルベンチ REP Nighthawkベンチ 6.5万円
バーベルセット(20kg+147.5kg) REP Dletaベーシックバー
REP イコライザープレート
NGA マグネットカラー
13万円
可変式ダンベル(2.5〜30kg) REP QuickDrawダンベル 10万円
ゴムマット(25mm厚 x 20枚) GYMMAT 50cm x 25mm 3.5万円
合計 約49万円

メリット

  • 初期投資を大幅に抑えられる
  • BIG3+ダンベル種目で十分なサービスを提供可能
  • 売上を見ながら追加投資できる

デメリット

  • ケーブル種目ができない(背中のトレーニングバリエーションが限られる)
  • 顧客層が「本格トレーニー」に偏る可能性

向いている人

  • 自宅やマンション1室での開業
  • 1対1専門のマイクロジム
  • まずは小さく始めたいトレーナー

予算100万円:スタンダード

コンセプト

初心者から中級者まで幅広く対応できる、バランスの取れた構成。多くの小規模パーソナルジムが採用する王道パターン。

器具名 推奨モデル例 価格目安
パワーラック REP PR-5000 6本支柱
ATX スミスハーフラック
30万円
アジャスタブルベンチ REP Nighthawkベンチ
REP AB-5200ベンチ

6.5~9万円

バーベルセット(20kg+187.5kg) REP コロラドバー
REP パワーバー
REP イコライザープレート
NGA マグネットカラー
20万円
可変式ダンベル(2.5〜30kg) REP QuickDrawダンベル 10万円
ラット&ローロウアタッチメント REP PR-5000用
ATX 700シリーズ用
20万円
ゴムマット(25mm厚 x 20枚) GYMMAT 50cm x 25mm 3.5万円
ケトルベル・メディシンボール等小物 5万円
合計 約97.5万円

メリット

  • ケーブル種目まで対応でき、女性や初心者にも優しい
  • 安全性の高いパワーラックで信頼感アップ
  • 追加投資なしで幅広い顧客層に対応可能

デメリット

  • 床面積15㎡以上が理想(狭い物件では配置が難しい)

向いている人

  • テナント物件での開業
  • 女性・初心者を含む幅広いターゲット層を想定
  • 長期的に安定経営を目指す方

予算200〜250万円:プレミアム

コンセプト

複数名同時指導(2名以上の同時指導)や、競合との差別化を図りたい本格志向のジム向け。

器具名 推奨モデル例 価格目安
パワーラック×1〜2台 または
オールインワンラック×1台
REP PR-5000 6本支柱
ATX マルチプルラック
40〜80万円
アジャスタブルベンチ×2台 REP AB-5200ベンチ 18万円
バーベルセット(20kg+187.5kg) REP コロラドバー
REP パワーバー
REP イコライザープレート
NGA マグネットカラー
20〜40万円
固定式ダンベル(2.5〜40kg)
可変式ダンベル(2.5〜40kg)
ダンベルストレージ
REP ウレタンダンベル
REP PEPINダンベル
ATX ダンベルストレージ
REP ストレージカート
25万〜65万
ファンクショナルトレーナー REP Arcadia 35万
エアバイク REP Striveエアバイク 20万
ゴムマット(25mm厚) GYMMAT 50cm x 25mm 10万円
その他小物 10万円
合計 約200〜250万円

メリット

  • 2名同時指導が可能(売上効率が大幅アップ)
  • ファンクショナルトレーナーで多彩なケーブル種目に対応
  • エアバイクでHIIT(高強度インターバルトレーニング)やウォームアップが可能
  • 高級感・専門性で高単価設定が可能

デメリット

  • 30㎡以上の物件が必要
  • ランニングコストも増加(家賃・光熱費)

向いている人

  • 駅前テナント等の好立地で勝負したい方
  • 2名以上の同時指導で売上効率を高めたい
  • 競合が多いエリアで差別化が必要

器具選びで失敗しないための5つのポイント

ポイント①:ターゲット顧客層を明確にする

失敗例

「とりあえず色々な器具を揃えれば集客できるだろう」と考え、予算の大半を大型マシンに使ってしまい、肝心のフリーウェイト器具が不十分になるケース。

成功のコツ

開業前に「誰に何を提供するのか」を明確にしましょう。

  • ボディメイク志向の20〜40代男性:フリーウェイト中心、高重量対応が必須
  • ダイエット目的の女性:軽めのダンベル、マシン、ストレッチエリアを充実
  • シニア・リハビリ層:安全性の高いマシン、座位でできる種目を重視

ターゲットが決まれば、優先すべき器具が自然と見えてきます。

ポイント②:初期投資を抑えすぎて安価な器具を選ばない

失敗例

「とにかく安く開業したい」と考え、家庭用レベルの器具や中国製の格安マシンを導入してしまうケース。1〜2年で故障したり、顧客から「器具がチープ」とクレームが入る。

成功のコツ

  • 業務用グレードを選ぶ:1日5〜10セッション、週6日稼働に耐える耐久性が必要
  • メーカー保証を確認:パーツ交換や修理人件費のどこまでが保障範囲か確認
  • 長期的なコストで考える:初期費用を抑えても、2年で買い替えになれば結果的に高くつく

目安

予算が厳しい場合でも、パワーラック・ベンチ・バーベルなど使用頻度の高い器具は業務用品質を選び、補助的な器具(ケトルベル、メディシンボールなど)でコストを調整する。

ポイント③:納期と搬入経路の確認を怠らない

よくあるトラブル

  • 「開業日まであと2週間なのに、器具が届かない」
  • 「パワーラックが大きすぎてエレベーターに入らず、階段で運べなかった」
  • 「組み立てに専門業者が必要で、追加費用が10万円かかった」

事前確認リスト

  • 納期(メーカーによって1週間〜3ヶ月と大きく異なる)
  • 搬入経路(エレベーターのサイズ、ドア幅、階段の幅)
  • 組立設置費用(別料金の場合が多い)

特に国内に在庫がないメーカーの商品は納期が長くなるため、開業3ヶ月前には発注するのが安全です。

ポイント④:アフターサポートを重視する

重要性

業務用器具は、数年使えば必ずどこかが摩耗します。その際に:

  • 部品単位で購入できるか
  • 修理対応してくれるか
  • 問い合わせに迅速に対応してくれるか

が、ジム運営の継続性を左右します。

確認すべきこと

  • 国内にサポート窓口があるか(海外メーカーの場合、国内代理店の対応力が重要)
  • 交換部品の在庫状況
  • 修理対応の実績

開業前に確認すべき物件の条件

器具を選ぶ前に、物件が「ジム運営に適しているか」を必ず確認しましょう。物件条件が器具選びを制約するケースが非常に多いからです。

確認項目①:床の耐荷重

なぜ重要か

パワーラック本体(約150kg)+ バーベル・プレート(200kg)+ 利用者(70kg)+ 衝撃荷重 = 合計で500kg以上の負荷が一点にかかる可能性があります。

目安

  • マンション・住宅物件:180kg/㎡が一般的 → 補強が必要
  • 業務用テナント:250〜300kg/㎡ → 十分
  • パワーラック導入時の推奨:200〜250kg/㎡以上

対策

耐荷重が不足している場合は、ゴムマット(厚さ25mm以上)を敷いて衝撃を分散させる、または床補強工事を検討します。

確認項目②:防音性

騒音トラブルを防ぐために

トレーニング中に発生する音:

  • プレートをラックに戻す音(ガチャン)
  • デッドリフトでバーベルを床に置く音(ドンッ)
  • トレーナーの指導の声

物件構造による違い

  • RC造(鉄筋コンクリート)・SRC造:防音性高い ◎
  • 鉄骨造:やや劣る △
  • 木造:防音性低い ✕(パーソナルジムには不向き)

対策

  • マンション型の場合、下階・隣室の用途を確認(オフィスなら比較的クレームが少ない)
  • ゴムマットは防音効果も期待できる(厚さ25mm以上推奨)

確認項目③:天井高

重要性

チンニング(懸垂)やオーバーヘッドプレスを行う際、天井高が低いと実施できません。

推奨天井高

  • 最低:2.4m
  • 理想:2.7m以上

確認項目④:搬入経路

事前確認必須

  • エレベーターの有無とサイズ
  • 階段の幅と曲がり角
  • 入口ドアの幅

大型のパワーラックは、分解しても一部のパーツが2m以上になるため、搬入できないと開業が頓挫します。

まとめ:成功する器具選びの3原則

原則①:顧客ファーストで選ぶ

「自分が使いたい器具」ではなく、「顧客が求める器具」を選びましょう。ターゲット層のニーズを徹底的にリサーチすることが成功の第一歩です。

原則②:初期投資と長期コストのバランスを取る

安さだけで選ぶと、1〜2年で買い替えが必要になり、結果的にコスト増になります。5年以上使える品質の器具を選ぶことが、長期的なコスト削減につながります。

原則③:信頼できる専門店から購入する

器具は「買って終わり」ではなく、長期的なパートナーシップが重要です。開業後のトラブル時に迅速に対応してくれる販売店を選びましょう。

ウチノジムではREP FitnessやATX Fitness、Panattaなど世界トップブランドのフィットネス器具のみを取り扱っております。パーソナルジム開業の器具選びでお困りの際は、右下のチャットボタンからお気軽にご相談ください。

この記事のキーワード

パーソナルジム開業、業務用トレーニング器具、パワーラック、アジャスタブルベンチ、フィットネス機器、ジム開業費用、トレーニングマシン選び方

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